西洋科学では相対性理論が出現するまでは、「絶対的な三次元の空間」と「独立した別次元の時間」という「空間」と「時間」とが別々の「知的概念」が基本となっていた。これに対し「東洋の神秘思想」では「空間も時間も人間の知性がつくりあげたものであり、それゆえ幻想にすぎない」とみなされてきた。ちなみにブッタは「空間も時間もただの名前であり、それゆえ思考の形態にすぎない」とみていた。・・・・・
東洋の神秘思想家たちは「時間と空間の概念」についてもアインシュタインが登場するまでの西洋の科学者のそれとは全く異なった考え(時空の概念)を持っていた。「2000年後のアインシュタインの特殊相対性理論の登場を待って、はじめて現在の西洋の科学者の時間と空間の概念が、古代の東洋の神秘思想家の時間と空間の概念のそれ(時空)と一致するようになった」
東洋の古代神秘思想家たちは2000年以上前に、すでに現在の西洋科学の特殊相対性理論にいう四次元世界の概念と同様な概念を持っていた。
ではアインシュタインの特殊相対性理論にいう「時間と空間が統合した時空の概念」とは何か。それを一言で言えば、「空間と時間の測定は全て相対的である」
量子論から科学する見えない心の世界 岸根卓郎著
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さてまた難しい。でもこう考えればよいのかもしれません。時間も空間の概念もそもそもあったものではなく、人間の知性が作り出したもの。東洋の神秘家はそのことを知っていた。
写真は行ったつもりのハワイの海です。