自然療法研究所付属 八王子漢方クリニック

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漢方と気診③

養生訓で有名な貝原益軒は83歳になっても歯が1本も抜け落ちなかったそうです。

「朝ごとに、温湯にて口をすすぎ、昨日よりの牙歯の滞を吐きすて、ほしてかはける塩を用ひて、上下の牙歯とはぐきをすりみがき、温湯をふくみ、口中をすすぐ事二三十度・・・毎朝かくのごとくしておこたりなけらば、久しくして牙歯はうごかず。老いてもおちず。虫くはず」

現代語訳

毎朝、ぬるま湯で口をすすぎ、昨日からの歯にたまっているものを吐き捨てる。次に干して乾いた塩を使って上下の歯ぐきを磨き、ぬるま湯をふくみ、口中を二、三十回すすぐ。毎朝このようにして怠らなけらば、あとになって歯がゆらぐことはない。老年になっても抜けない。虫歯にもならない。

(すらすら読める養生訓 立川昭二 講談社より)

福岡に行く機会があったので、大濠公園近くの金龍寺にある貝原益軒のお墓を訪ねました。立派な銅像と、その奥にある夫妻のお墓。親子ほど年齢の離れたご夫婦だったそうですが、共に楽器を奏でたり、長期の旅行をする仲で、夫人は益軒のよき助手であったそうです。

症例は歯痛です。

痛みは虫歯または歯周病などで起こることが多いですが、明らかに痛みの原因が特定できる場合はよいのですが、どの歯がどうして痛いのかわからない場合も多々あります。原因がわからず痛いというのが一番厄介です。そのことが気診に興味を持った理由です。

そういった歯痛にも漢方を応用して、効果を得ています。歯痛も気診では、風邪(ふうじゃ)がついていると診ています。身体全体の気の異常が改善すると、歯の痛みも取れてきます。以下症例です。

【症例1】60歳 男性。

【主訴】 1か月ほど前から右下あたりの歯が痛い。

【既往歴】高血圧症

【現病歴】1か月前より右の歯が痛くなってきた。夜眠れない。痛み止めを飲んでも一時的でまた痛くなる。イライラする

【検査所見】レントゲン及び視診では特に異常な部位は見つからない

【経過】初回平成24年〇月 歯の痛みが止まらないということで気診するよう指示。お母さんの介護が続き、眠れない日が続いた後に歯が痛くなったとのこと。

気診で拝見すると、風邪(ふうじゃ)あり、肩こり、顎の周辺の緊張、胸脇苦満++(特に右季肋部) 水毒+ 瘀血++

漢方を合わせてみると補中益気湯 ツムラエキス剤1日1/2包×2週間投薬

風邪っぽくないかと尋ねると、そういえば悪寒がすることがるという。

かみしめていたので、それを改善するための養生法も指導。顎のマッサージ、鎖骨下マッサージ、ソケイ部マッサージ、呼吸法などを行ってもらう。そしてイライラしないようにお伝えする。

2回目 11月2日 悪寒は取れ、身体は少し楽になってきたが、まだ歯が痛いとのこと。引き続き補中益気湯の服用を勧める。また養生法も続けるように指導。

3回目 11月16日 漢方は飲んだり飲まなかったりしたが、歯の痛みも改善した。身体の冷えが取れ、頭のもやもやがすっきりしてきた。漢方は廃薬。養生は続けるように指導しました。

(漢方の臨床投稿文)

 

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