今回の六病位は陰の最後、厥陰病です。けっちんびょうと読みます。
遂に体力が尽き果てようとする最終段階です。この状態の方の気をみたことはありません。
脈は微かとなり、体液は消耗して水ばかり欲しがり、心臓は衰弱して胸内苦悶。
全く食べられなくなり水のような下痢が続き、四肢の冷えはますますひどくなります。
危篤状態と言えるこの状態でももちろん元気を取り戻す方もいらっしゃいます。
と漢方の師匠はおっしゃっています。
でもこの段階でエキス剤はありません。煎じ薬になります。
茯苓四逆湯。師匠の師匠さんがこれでたくさんの方を治されたと伝え聞いています。
原典には「病、なほ解せず煩躁する者」とあります。
ほかの種々の薬を与えたが依然として病気は治らず煩躁する時に用いよ」ということだそうです。
漢方には大きな可能性がある!と私は思っています。