自然療法研究所付属 八王子漢方クリニック

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気診体験記

デミのがん体験記(15)術後の気診

(千葉県柏市の空 By H.K)

お二方のサポートのお陰で歩けるまでに回復し、入院中も病室からサラ先生に写メを送り気診して頂き、漢方薬を飲み、朝のお茶を熱いお湯に変えて頂き湯気を吸い、養生しました。
1週間後には抜糸。私のお臍は、腎臓の腫瘍が大きくなるにつれ他の臓器を圧迫し位置が右側にずれ、正真正銘「へそ曲がり」となっていましたが、「先生、お臍の位置は戻りますか?」と尋ねたところ「戻らないだろうね…」と期待外れの答えが!今でもお臍は右に寄り、お腹に残った30センチもの傷跡は、こともあろうに「へ」の字をしています。この傷を見るたび「へ、へ、へ」と笑えます。
手術直後はあまりの痛さに『一生起き上がれないかも』と思ったりもしましたが、すっかり元気になった私は痛むお腹を押さえ、院内を歩き回りリハビリに励みます。
食欲は旺盛でしたが、顎関節で口が開けられずお粥しか出してもらえません。それでも生きて食事が頂ける喜びの方が何倍も何十倍も勝っていました。

8月17日、姉が迎えに来てくれ退院。退院後は起き上がるのもやっと、咳をしても傷口が痛み、入浴して湯船に一旦身体を伸ばすと中々起き上がれず、溺れるかと思うほどです。
そんな8月の猛暑の中、手作りのおかずを詰め込んだリュックを背負い、姉は世田谷から汗だくで我が家まで通い、食事や洗濯など身の回りの世話をしてくれました。
4年前、姉の願いも聞かずに手術をドタキャンし、怪しげな「心霊治療」のためフィリピンに同行してもらい、奇跡も起こらぬまま4年が過ぎ、大出血して気絶…姉には感謝してもしきれません。
最近姉に「あの時、もう助からないって思ったでしょ?」と尋ねると、姉は遠慮がちに頷きました。

こうした沢山の方々のサポートのお陰で退院してからの回復は目を見張るものがあり、サキさんがおっしゃっていた「奇跡はむしろその後に、劇的な回復などとして起こる!」と言う言葉が現実となったのです。
月末からサラ先生に遠隔気功をお願いしたのをいいことに、その後もことある毎に質問攻め。ストーカーのような私にいつもサラ先生は丁寧に答えて下さいました。
(つづく)

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