顎マッサージが有効だなあと思って始めてから早や8年くらい。先日初期の頃の患者さんが見えました。東銀座の歯科医院で診療をしている頃ですから8年ほど前です。
患者さんは50代の女性。かみ合わせが悪くていらっしゃいました。当時乳がんの手術をして間もない頃。身体は冷えて緊張して、顎の色は黒っぽかったのを覚えています。手して側の手はリンパが滞り腫れていました。当時はまだ試行錯誤で養生をお伝えして、鎖骨下のマッサージやソケ部のマッサージをしたり、温めて頂いたり・・・。
咬合調整を少しずつしながら、顎周辺の緊張を取っていきました。2年ほどでだいぶ緊張が取れ、補綴(冠を被せる治療)になったので関連の歯科医院にお願いしました。その後は半年に1回位の割合で気診にいらしています。
今回はちょっと間があいて10か月ぶりくらいでしたでしょうか。ふっくらとされて顎の色は肌の色になり首の皺も薄くなり、いかにもお元気そうでした。手のむくみもなく身体全体がよくなった感じでした。
改めて噛みしめがいかによくないかということ、そして人間の身体は弛む方に向けてあげると少しずつでもよくなっていくこと、養生は継続が大切だということを感じました。