(静岡県熱海の空 By S.T)
気診の究極は、目の前に置かれたものが、一人一人の患者さんにとって、必要なのかを判断できるところです。
西洋医学の範疇外で苦しんでいる人たちを、安全に、的確に、安心できる方法で、元気を回復させることができるのが気診だと思っています。3か月ぐらいの間に4回程度来院してもらえれば、多くの患者さんに自分の不定愁訴が改善し始めているという希望と実感を抱いてもらっていました。これが天クリニックで残してきた事実です。
院長あまりに早すぎます!クリニックの事務の立場から、そんなに早く治さずに、もっと来院回数を増やしてほしい、でなければ経営が成り立たないと何回も主張したものです。今では笑い話ですが。
私は個人的に33年にわたる糖尿病患者です。
つねに血糖値は200から300.A1Cも9~10です。インシュリンをこの15年ぐらい打っています。6年前に日本医科大学で、前立腺癌がみつかり、即手術といわれました。
しかし何故か、悪い部分だけを切除すればよいという考え方に納得いかず、丸5年放置しました。もちろん西洋医学的に放置しただけであって、気診のもと、できることは実行しました。昨年、信頼できそうな泌尿器科医に出会えたので、摘出手術を受けました。
周囲にも浸潤なしでした。大成功でした。術後の回復にも一切問題起きませんでした。
手術を受けるにあたって、左羅先生にも相談しました。するかしないかを、どのように決定するかを。アドバイスあったのは、手術を受けるかどうかを、気診してみたらということでした。手術を受けた場合の、今から将来10年間の自分の体調と、手術せずに今まで通り放置したときの今後10年間の体調を気診してみたのです。
自分の将来の体調を自分で気診してみて決めました。手術したほうが、一時的にしんどくても、数年先からとても良くなっていくとわかったのです。
手術受けるとき、糖尿病患者ということで、入院も血糖コントロールのため前後10日間ほど長引きました。しかし傷口は、普通の人以上に、早くきれいに回復しました。
また30年以上の糖尿病でありながら、いまだ血糖値・A1C・尿糖以外にまったく異常はありません。私も左羅先生と出会って、10年になりますが、10年前と同じように体調を維持できているのは、気診の日常の細かい養生の積み重ね以外にないと考えています。
(つづく)