自然療法研究所付属 八王子漢方クリニック

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続・顎のズレ

 口元を弛めて普段噛みしめないようにしても、夜中は意識できないので噛みしめたり歯ぎしりしたりしています。

昼間できるだけ歯と歯を当てないと意識して、その状態になれると夜中の噛みしめも減っていきます。私も夜中に噛みしめなくなるまで半年くらいかかった記憶があります。今でも忙しすぎたり、冷えたりすると朝起きた時噛みしめていると気づきます。

 顎を弛めるにも時間がかかるのです。噛みしめた時、イメージしてください。その下顎の位置がズレていたら??

 上顎は頭蓋骨についているから動きません。歯の位置によって下顎のはまる位置は決まってきます。その位置がズレていたら?

 ある患者さんが某病院の口腔外科の先生に、「噛むとわき腹が引っ張られる」と伝えたら、「歯とわき腹とは関係ない」と言われたそうです。気診でみると確かに患者さんのおっしゃる通り。東洋医学の経絡的に見ても全身は繋がっているのです。噛み合わせの位置がズレていたら当然他のところにも影響を及ぼすのです。

 その患者さんにはご自分の一番楽になる位置を見つけて、その位置に下顎をもっていくように練習してと一緒に楽なる位置を探しました。ほんの少し下顎を左にもっていくと楽な位置です。慣れてきたらその位置になるよう噛み合わせを調整すればよいのです。一気に変えると身体や筋肉がついていかないのでどこかが痛くなったりします。

(つづく)

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