今日は「気診の学校」1年生の最後の授業。修了証をお渡しに行ってきました。皆さんとってもいい気の状態になっていて、気の判断も出来ていました。心地よい空間になっていてビックリしたほどです!気は伝わっていくんだなあと感慨深かったです!講師の井上先生に感謝です!
さて気診をする時、もちろん胸鎖乳突筋という首の筋肉の緊張、リラックスで気の判定をしているのですが、毎日続けていると、五感のすべてで患者さんの状態を捉えています。
先日ご紹介で大阪から若い男性が見えました。病院の検査では何の異常もない。しかし朝がどんなに起こされても起きられない。以前より確実に調子が落ちている。気をみてほしい。
彼が椅子に座った途端、私の膝が寒くて正面を向いていられない状態。
彼は身体の芯から冷え切っていたのです。ところが若いゆえに昼間は動けるし検査は異常なし。噛みしめているし、胸は詰まっているし(気滞)、冷えているから水は回っいないし(水毒)、腰から下のエネルギーが枯渇。
漢方を合わせると腎虚。骨まで冷えている・・・そんな感じです。
聞いてみると、温かいご飯もたべないし、温かいものを飲むこともない。冬でもシャワーで過ごしている。
そりゃあ起きろっていっても無理ってもんでしょと私。
とにかく温かいお茶を飲んで味噌汁とかを取り入れて、少なくとも週に何度かはお風呂に入ることを勧めました。
次の方は顔色で調子の悪さを判断しました。普段はまあ健康的な顔色。それが少し落ちてくるとどす黒くなってくる。そんな時は腎の機能ダウン。甘い物が過ぎています。
ちなみに黄色っぽければ脾、白っぽければ肺、青いようなら肝の機能ダウンと言われています。
また次の方は左目がちょっと下がっていました。脾がちょっと疲れているなあと判断します。まるで下から引っ張られるように、下がるのです。少し食べ過ぎているかとか、何か負担になるものを食べているかとか伺っていきます。
声や音も判断基準になります。かすれるような声、力がない声に力が出てくればよくなってきたという判断です。
ほんの少しの変化も見逃さない観察力も大切で、何がどうだからそうなるということも頭に入れておく必要があります。
東洋医学にはあらゆる感覚を使っての判断が必要なようです!
(写真は島根県 美保神社)