(千葉県柏市の空 By H.K)
がん「心の相談室」のサキです。
昨年乳がんで亡くなったEちゃんの一周忌で、先日、京都のお墓に参りしてきました。
彼女は、サラ先生から紹介して頂き、私が初めて、ピアサポートさせて頂いた、がんサバイバーの方ですが、友人としても仲よくさせて頂きました。
今回、Eちゃんのお母様とお話しして、生前の彼女が、代替治療に何千万円もかけていたことを知りました。お母様は、「ああ言った治療は、お金も取られるけれど、命も取られます。サキさんはちゃんとした治療をされて、お元気になられて本当に良かった」とおっしゃいました。
Eちゃんは、若い時に、京都のご実家を離れ、海外や東京でバリバリ仕事をし、病気になるまでは、充実したシングルライフを送っていました。がんを告知されてから、標準治療をせずにありとあらゆる代替治療をし、最終的に、どの治療でも治す事が出来ず、最後に標準治療をすることになったのですが、その時には、末期の状態で標準治療でも治すことは出来ませんでした。
亡くなる数か月前から気診の学校1年生講座も受けていて、「代替治療をいくつも渡り歩いたけど、何を選んだら良いかわからないから、自分で気診を出来るようになって、身体の声を聞いて、自分にとって何の治療が良いか選択出来るようになりたい」と言っていました。
残念ながら道半ばで講座には出られなくなりました。
私が、キャンサーネットジャパンの乳がん体験者コーディネーターの勉強をした時、最初に、「正しい情報の取り方」について、かなり時間をさいた講義が続いた事に驚いた記憶があります。それだけ、がんサバイバーはあらゆる情報の波に翻弄されていると実感しました。
私が「病気の方にこそ、気診を!」と思うのは、自分にとって合う方法を自分で選ぶ時に、気診が役に立つことを身をもって感じているからです。
サラ先生は言います。「西洋医学と東洋医学や自然療法が治療の両輪になればもっと多くの方がよくなると思う。代替医療がすべていけないわけではないから、その方に合った方法を選択できるようになるのが重要」
そんな時代が早くやってきてほしいと心から思いますし、そのようになるよう私も活動していきたいと思っています。